インドで致命的な落雷が「驚くべき」増加:科学者

インドで致命的な落雷が「驚くべき」増加:科学者


インドで致命的な落雷が「驚くべき」増加:科学者

AFP記者

ニューデリー(AFP)2024年8月27日






科学者らは、気候変動の影響でインドで致命的な落雷が急増しており、世界で最も人口の多い国で年間約1,900人が死亡していると警告している。

インド東部オリッサ州のファキール・モハン大学が率いる研究チームによると、1967年から2020年の間に雷が原因で亡くなった人は10万1309人に上り、2010年から2020年の間に急増したという。

「調査結果はインドにおける雷活動の着実な増加を示しており、気候変動が引き起こす自然災害の中でも主要な死因となっている」と報告書は述べている。

報告書は落雷件数ではなく死亡者数のデータに注目したが、「インドにおける落雷活動はますます予測不可能になっている」と述べている。

データによれば、インドの各州における年間平均死亡者数は、1967年から2002年にかけて38人だったが、2003年から2020年にかけては61人に増加した。この期間、インドの人口も14億人に急増した。

インドでは、6月から9月のモンスーン雨期に落雷がよく発生し、地域の水資源の補給に極めて重要となる。

しかし科学者らは、地球温暖化により異常気象が連鎖的に発生し、その頻度が増加していると述べている。

気温が高くなると水蒸気が多く発生し、高度で冷却されると電荷が発生し、雷が発生します。

環境・開発・持続可能性に関する国際学術誌に掲載された報告書は、インドでの死者数が多いのは、早期警報システムが効果的でなく、リスクを軽減する方法についての認識が欠如していることも原因であると付け加えた。

農民たちが激しい雨を避けるために木の下に集まって避難するときなど、一回の落雷で大量の死者が出ることはよくあることだ。

報告書は、雷による死亡者数に関する記録データは「増加傾向にあり、過去20年間は最も増加率が高い」と述べ、これを「憂慮すべき展開」と呼んだ。

さらに、「極端な気候条件の増加傾向は状況を悪化させる可能性が高い」とし、影響を緩和するための政策変更が「緊急に必要」だと付け加えた。

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