事情に詳しい関係筋が火曜日に明らかにしたところによると、JPモルガン・チェースは、ゴールドマン・サックスに代わるテクノロジー大手アップルのクレジットカード提携先について同社と協議中だという。
協議は今年初めに始まり、ここ数週間で進展しているが、合意にはまだ数カ月かかる可能性があると、協議が非公開であるとして匿名を条件に語った関係者は述べた。
ウォールストリート・ジャーナル紙が先にこのニュースを報じた。
ゴールドマン・サックスはコメントを控えたが、アップルはロイターのコメント要請にすぐには応じなかった。
ゴールドマンとアップルは昨年、クレジットカードや貯蓄口座を含む提携関係を解消したと報じられている。
昨年12月、関係筋がロイター通信に語ったところによると、ゴールドマンは他の金融機関からリスクが高すぎて採算が取れないとみられているこの提携から多額の費用をかけて撤退する羽目になっている。
ゴールドマンは、消費者向け銀行業務への進出が失敗に終わった後、伝統的な主力である投資銀行業務とトレーディング業務に再び重点を置いた。CEOのデビッド・ソロモン氏が推進した消費者向け事業は、数十億ドルの損失を出した。
2019年に開始されたこのカードは、ゴールドマンの小売戦略の特徴の一つだった。アップルとゴールドマンは、収益を増やすために信用スコアの低い顧客にカードを発行したと、情報筋は昨年ロイターに語った。
このカードは「手数料無料」やキャッシュバックなどの特典を提供していた。しかしゴールドマンは不良債権に対する引当金を増額しなければならず、消費者向け事業の帳簿上の損失が増大した。
ゴールドマンは自動車メーカーのゼネラル・モーターズとのクレジットカード提携も解消する。ソロモン氏は今月初め、ゴールドマンのGMとの早期の提携解消が混乱を招いたとの見方を否定し、ゴールドマンは問題を予期していたと述べた。
投資家はゴールドマンのウォール街事業への再注力の試みを支持し、同社の株価は今年これまでに約27%上昇している。