スキャンダルに見舞われた日本の与党、次期首相に石破茂氏を選出

スキャンダルに見舞われた日本の与党、次期首相に石破茂氏を選出


スキャンダルに見舞われた日本の与党、次期首相に石破茂氏を選出EPA 石破茂EPA

衛兵交代は日本の与党にとって激動の時期に行われる

日本の与党は石破茂氏を新党首に選出し、政治的ベテランを次期首相に据えた。

岸田文雄首相が先月、再選に立候補しないと表明した後、戦後のほとんどの期間日本を統治してきた保守的な自民党(LDP)の党首をめぐって9人の候補者が争った。

自民党が議会の過半数を占めているため、自由民主党の新しい総裁に指名された人が首相になることになる。

衛兵交代は、かつて強力だった派閥を解散させたスキャンダルや内部抗争に揺れる党にとって、激動の時期に行われた。

63歳の石破氏はほとんどの世論調査でリードしており、今回が5回目で、窮地に陥った自民党を率いる最後の候補となると述べた。

勝者は公開投票ではなく、党内投票によって決定された。選挙戦は9人の候補者でスタートし、日本初の女性リーダーを目指す石破氏と高市早苗氏の間の決選投票に突入した。

石破氏は女性天皇の容認に賛成しているが、この問題は多くの自民党議員や歴代政権が反対しており、大きな物議を醸している。彼の率直な率直な態度と岸田首相に対する公の批判は、日本の政治では珍しいことだが、国民の共感を呼んでいる一方で、党員を苛立たせている。

一方、高市氏は自民党党首を争う2人の女性のうちの1人だが、候補者の中でもより保守的な人物の1人でもあった。

故安倍晋三元首相の緊密な盟友である高市氏の女性問題に関する立場は、女性に良き母や妻としての伝統的な役割を果たしてもらうという自民党の政策と一致している。彼女は女性天皇の容認と同様に女性の旧姓保持を認める法案にも反対している。

スキャンダルに見舞われた日本の与党、次期首相に石破茂氏を選出ゲッティイメージズ 「2024年大統領選挙」と日本語の文字が書かれた看板の前の演台で話すスーツ姿の女性。スーツを着た他の3人、男性2人と女性1人が彼女の隣に座っている。ゲッティイメージズ

東京の自民党本部での共同記者会見で語る高市早苗氏。すぐ右は小泉進次郎さん

しかし、最有力候補らの間で一貫しているのは、国民の怒りと支持率の急落に直面して苦境にある自民党を徹底的に改革するという公約である。

岸田氏は先月の記者会見で再選しない決意を表明した際、「次期総裁選で自民党が変わるということを国民に示す必要がある」と語った。

自民党の党首選は、単にトップの座を争うレースではなく、経済の停滞、家計の苦境、一連の政治スキャンダルの中で、過去数カ月間に失墜した自民党に対する国民の信頼を取り戻す試みでもある。

これらのスキャンダルの主なものは、物議を醸している日本の統一教会が自民党内で及ぼす影響力の範囲に関する暴露と、党派閥が数年にわたって政治資金を過少報告していた疑惑である。

政治資金スキャンダルの余波により、自民党の6つの派閥のうち5つの派閥が解散することになった。これらの派閥は長年にわたって党の根幹を担っており、通常、自民党総裁選で勝利するためにはその支持が不可欠である。

スキャンダルに見舞われた日本の与党、次期首相に石破茂氏を選出ロイター 自民党選挙に立候補者(LRより):高市早苗、小林隆之、林芳正、小泉進次郎、上川陽子、加藤勝信、河野太郎、石破茂、茂木敏充ロイター

自民党選挙に立候補者(無所属):高市早苗、小林隆之、林芳正、小泉進次郎、上川陽子、加藤勝信、河野太郎、石破茂、茂木敏充

しかしながら、おそらく日本国民の心の中でより顕著なのは、この国の経済的苦境の深刻化である。

新型コロナウイルスのパンデミックを受けて、日本の平均的な家庭は、円安、経済の停滞、そしてほぼ半世紀で最も速いペースで高騰している食料品価格に苦しみ、ピンチを感じている。

一方、経済協力開発機構(OECD)のデータによると、日本の賃金は30年間ほとんど変わっていない。長引く不況と30年ぶりの高水準のインフレが日本の家計を圧迫し、政府の支援を求める声が高まっている。

それはまた、有権者の間で歴史的に有利な自民党の地位を傷つけている。

元野党議員で東京の早稲田大学政治学教授の中林美恵子氏は、「国民は自民党に飽きている」とBBCに語った。 「彼らは現在直面しているインフレといわゆる『失われた30年』に不満を抱いている。日本の通貨は安く、多くの輸入品がインフレで高価になり、多くの人がそれを認識しています。」

もう一つの主要な議題は、日本の高齢化と人口減少の問題であり、これは社会サービスと医療サービスに圧力をかけ、この国の中長期的な労働力にとって真の課題となっている。自民党、ひいては政府の政権を誰が担うにせよ、日本の労働市場の運営方法や、移民に対する態度を転換すべきかどうかを再考する必要があるだろう。

スキャンダルに見舞われた日本の与党、次期首相に石破茂氏を選出横浜中華街の通りを大勢の人が歩くゲッティイメージズ

経済停滞と食料価格高騰で苦しむ日本人

これは、一部の候補者が指摘しているように、2025年10月まで、あるいはそれより早く実施される予定の日本の総選挙に向けて、切実に必要とされている再調整だ。例えば、小泉首相は、自民党選挙の終了後すぐに総選挙を実施すると述べている。

自民党党首選の最後の2週間の選挙運動は、専門家らは総選挙に向けたオーディションとみている。そのため、候補者は党員だけでなく国民に対しても自らの存在をアピールし、有権者の支持を得ようとしている。

「国民は変わりつつある」と安倍、岸田両氏と緊密に協力してきた京都の立命館大学客員教授、宮家邦彦氏はBBCに語った。 「この国の保守政治が新たな政治環境と政治的戦場に適応する時が来た。」

第1ラウンドの他の7人の候補者は43歳の最年少候補者である小泉進次郎氏であった。もう一人の女性候補者は上川陽子外務大臣(71)。河野太郎デジタルトランスフォーメーション大臣、61歳。林芳正官房長官(63)。茂木敏充氏(68)、自民党幹事長。小林隆之氏(49歳)は元経済安全保障大臣。元官房長官の加藤勝信氏(68)。

9人のうち4人は外務大臣を務めた経験がある。防衛大臣として3人。



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